1.マイナ保険証、2日に一本化 利用拡大へ25年スマホ搭載 |
政府は2日から健康保険証の新規発行を停止し、マイナンバーカードに保険証の機能を載せた「マイナ保険証」に一本化する。直近の利用率は1割台と低調だ。普及を進めるには国民の不安払拭とともに、メリットを実感できる環境の整備が欠かせない。12月2日:日本経済新聞
歯科医の倒産廃業が今年は10月までに126件発生し過去最多のペースだ。理由は高齢だけではなく、マイナ保険証に対応できないなどのデジタル化への抵抗感が後押しする要因となっている。
政府はマイナ保険証を利用する患者の電子カルテ情報について、医療機関同士で共有する新システムの運用を、2025年度に始める方針を固めた。既存のシステムでは確認できない過去の検査結果など詳細な情報を把握できるようになる。さらに各病院でばらばらの電子カルテのデータの規格を自動で国際標準にそろえ、蓄積できるシステムの開発を進めている。
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2.10軒回って薬なく「いらない」処方箋突き返す患者 薬不足の現場 |
マイコプラズマ肺炎の患者数が過去最高を記録し、感染症の不安が高まるなか、医薬品不足が深刻になっている。咳止めや抗生剤などのジェネリックを中心に、患者に出せない薬局も出ている。製薬会社は取材に「全力で作っている」と言うが、薬不足の現場で何が起こっているのか。12月2日:朝日新聞
薬不足は今年だけではない。日本医師会の昨年のアンケートでは、必要な医薬品が入手困難と答えたのは90.2%で、当時の武見厚生労働相が製薬会社に増産を要請する事態となった。2020年に小林化工が製造する水虫薬に睡眠導入剤が混入、不正が見つかった日医工と共に業務停止となった。そのために他の製薬会社に注文が殺到し生産が追いつかなくなった。
10月以降、患者が先発医薬品を希望する場合、先発医薬品と後発医薬品の価格差の4分の1相当の「特別の料金」が患者負担となった。そのために後発医薬品不足に拍車がかかっている。
他にも薬の問題は発生しており、若年層を中心に広がる市販薬の過剰摂取への対策で販売規制が強化されている。処方箋が不要の咳止めや風邪薬には依存性のある成分を含むものがあるので、20歳未満や多量の購入者にはインターネット販売は禁止されている。
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3.医道審議会 医道分科会が開催される |
11月27日に厚生労働省で医師20名、歯科医師8名に対する行政処分について諮問がされた。審議の結果、医師14名、歯科医師4名に対する行政処分及び医師6名、歯科医師4名に対する行政指導(厳重注意)をする旨の答申がされた。
歯科医師 4件 |
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歯科医業停止4月 |
住居侵入、窃盗 1件 |
歯科医業停止3月 |
公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反
千葉県と東京都各1件
強制わいせつ 1件 |
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4.参議院、議長に関口昌一氏を選出 尾辻秀久氏の後任 |
参院は11日の本会議で、新たな参院議長に自民党の関口昌一前参院議員会長を選出した。関口氏は71歳で当選5回。2003年参院埼玉選挙区の補欠選挙で初当選し、党参院国会対策委員長や総務副大臣などを歴任した。19年から党参院議員会長を務めた。11月11日:日本経済新聞
関口昌一(まさかず)氏は旧城西歯科大学(現明海大学)卒業で歯科医師の免許を持つ。元参議院議員で埼玉県歯科医師会会長だった故関口恵造氏のご長男。 |