特別講座

100周年記念事業の一環として校友会本部主催の「特別講座」が
7月13日から8月3日の4回にわたって毎週木曜日の午後7時から、
新装なった100周年記念館九段ホールで開催された。
遺伝子(DNA)と再生医療をテーマに、隅田常務理事を進行役として最先端の歯科医療分野を紹介した。
最終日の中原 貴先生による「歯・歯周組織を作る遺伝子 
その再生医療への応用」の終了後、光安会長から4名の講師に感謝状が贈呈された。

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100周年記念事業 特別講座の報告書

担当 隅田百登子

開催日  平成18年7月13日、20日、27日、8月3日
開催場所 九段ホール
出席人数 66名(13日)、55名(20日)、92名(27日)、60名(3日)

報告事項
1.「病気と遺伝子」をテーマにして4日間に5名の先生に講演をいただいた。
詳細は別紙参照。
一つのテーマに向かって色々な方向から講演するリレー方式で行うように企画を立て担当者と講演していただく先生とは数回会議を開き相談を重ねた。広報活動については演者の講座のOBや、学内では各先生方にプログラムを発送した。
各講演終了後にアンケート調査を行った。
受講者にはcertificateを発行し、講演者には感謝状を贈呈した。
また日本歯科医師会生涯研修事業の認定を受け生涯研修カードを受理した。
以下それぞれに講演者ごとにアンケート調査結果を含めて報告する。

1)7月13日(木)PM7:00〜8:00
演題 「遺伝子って何?遺伝子で病気の何が分かるの?」 
講演者 微生物学講座 古西清司先生
割合に分かりやすく系統的に話が展開されていて、特にミトコンドリアの働きについて興味がわいたとのことであった。しかし受講者は基礎知識不足のため良く理解しがたい部分もあったと反省の弁もあった。

2)7月13日(木)PM8;00〜9;00
演題 「ひとはなぜ年をとるのか?遺伝子が語る老化のプログラム」
講演者 解剖学T講座 佐藤 巌先生
スライドの作り方が良く、理解しやすい方法ですばらしい情報を提供していただいたとのことであった。また老化の仕組みが理解できたとのことであるが少しレベルを下げていただくと良かったという意見もみられた。

3)7月20日(木)PM7:00〜8:20
演題 「遺伝情報の流れと進化・発生・病気」
講演者 病理学講座 青葉孝昭先生
学ぶ意欲がかきたてられるような内容で、演者の考え方も入り面白く聞けたとのことであった。さらに休眠した頭のブラッシュアップになり、ついて行くのに必死だったが良い勉強になったということであった。


4)7月27日(木)PM7:00〜8:20
演題 「遺伝子でわかる癌細胞誕生の秘密」
講演者 薬理学講座 筒井健機先生
難しい内容である遺伝子の突然変異の話を分かりやすく面白く話していただいたとのことであった。エピソードを交えた内容は理解しやすく、なにより演者の情熱的な話に引き込まれてしまったとのことであった。

5)8月3日(木)PM7:00〜8:20
演題「歯・歯周組織をつくる遺伝子、その再生医療への応用」
講演者 発生・再生医科学 中原 貴先生
歯科における再生医療の話が非常に分かりやすく、知識の整理ができて良かったとの事であった。新しい情報も得られ、今後歯はどこまで再生できるのか興味深く面白かったとのことであった。

2.受講者はどの演題も興味深い話題を聞くことができ大変面白い講座であり、是非今後もこのような企画をしてもらいたいという希望が多かった。これを機会に学術事業の一つに加えることも考える必要があるかも知れない。