創立110周年記念事業における育英基金寄付について

創立110周年記念事業における育英基金寄付について

日本歯科大学校友会 会長 近藤勝洪

日頃より校友会事業にご理解とご協力をいただきありがとうございます。
去る5月30日に開催しました第128回定時総会以降、創立110周年記念事業に関連して校友の先生方から、育英基金に関しての説明を求めるご質問をいくつか頂戴いたしました。
すでにご存じの方もおられるとは思いますが、ここで若干の説明をさせていただきたく思います。
日本歯科大学には、学生諸君に対する独自の奨学制度が2つあります。一つは学術奨励制度であり、もう一つが育英奨学制度です。
育英奨学制度は、学生の在学中に不幸にして学費出資者が逝去され、修学が困難になった場合に、大学が保有する育英基金から経済的援助を行うものであり、毎月7万円、年額84万円が支給され返還は必要とされていません。直近の10年間においても97名が支給対象となり、その総額は7,259万円です。
校友会では、この制度の有益性を鑑み、これまで周年行事の折にはその剰余金を育英基金に寄贈してまいりましたが、明年の創立110周年記念事業におきましては当初よりその金額を2,500万円と設定し、110周年事業特別会計の支出として予算化することを過日の総会にて承認されています。
この金額でも必要額には及びませんが、かつてはこの制度を校友会として単独で行っていた歴史的経緯を踏まえ、基金の一助となれば幸いと考えております。
ご承知のとおり育英基金寄付の原資は、校友会会員の方々にお願いしております創立110周年記念事業負担金に依存しておりますが、将来は校友会を担うであろう後輩が少しでも安心して学業に励むことができるためにも、会員諸氏の暖かいご理解をよろしくお願い申し上げます。

平成27年8月吉日